
小3の秋から中学受験に向けて進学塾に通い準備をしてきたのですが、5年生の秋になって「友達と一緒の学校に行きたい」(地元の公立中学)と娘に相談をされました。
5年生の終わりや6年生になって、中学受験をやめたいと子供に言われる…
こういったご家庭も珍しくないのは知っていましたが、実際に我が子がそういう選択をするとなると戸惑うものですね。
結果として、長女の中学受験はやめることになりました。
「勉強が嫌だ」「勉強がわからない」「塾が辛い」…というのであれば、なんとか手を替え品を変え、中学受験に意欲を出せる工夫をしたと思います。
ですが「友達ともっと一緒に過ごしたい」という理由であれば、娘の選択は正しいのかもしれないと思います。
娘の普段の様子をみていても、塾自体は楽しんで通っていて、勉強も(楽しくはないにしても)嫌がらず毎日取り組んでいます。
テスト対策がしっかりできた時には意気揚々とテストに向かいます。
結果に繋がると大喜びします。
本人も最後まで「これまでの頑張りが無駄になる!」という意識を捨てきれなかった部分もあるようです。
でも…
この数年、塾に通い、学び、夏休みも多くの時間を塾で過ごし、テストに取り組み…
それが「中学受験をやめたからすべて無駄になる」とは思えませんでした。
しっかりと学習習慣を身につけ、勉強した(努力した)ことは結果に繋がる成功体験(失敗体験もあり)を知り、子供ながらに忙しい時間の中で目一杯友達と遊ぶ時間の都合をつけ…
中学受験を目指さなければ体験できなかった様々なことは、きっと彼女の大切な経験となると思います。
例えばこの間、子供が全く友達と遊べていない、好きなことを諦めた、というのであればまた違うかもしれませんが、良くも悪くも中学受験対策をする中で子供が学んだことは膨大だと思います。
そのことも娘と話合いました。
(こんなに冷静に、子供と話し合える時間を持てたことも成長を感じ、感激する部分ではあります)
また、「一緒の学校に行って、こんなことをしたい」と思える友達に出会えたことは、彼女にとっての大きな財産だと思います。
その財産を手放すほどの希望や目的が中学受験にあるか否か…といわれれば、「否」です。
良い環境で中高6年間を一貫でのびのびと過ごして欲しい、というのが私の希望。
それは娘の大切な友達を取り上げるほど魅力的なものではないと感じました。
これまでの努力も時間もすべて無駄ではないこと。友達はかけがえのない存在であること。
などを話し、中学受験をやめることになりました。
中学受験をやめるというと「諦める」と表現される保護者様も多いようですが、前向きな中止であれば「諦める」はちょっと違いますよね!
子供にとって最善の選択が受験を取りやめることなのであれば、親子で後悔することもないのかな…と思います。
正直なところちょっと残念ではありますが、大切な友達に出会えている事実にほっとしています。
中学受験をやめたい、とお子さまが言い出した場合に、その未来にフォーカスして最善の選択を話合ってくださいね。
さて下の息子はどうなることやら…
一応中学受験の方向で準備はすすめていますが、こちらもどんな成長をするのか楽しみです。