発達障害の子どもはその特性が色濃く出るので、学習方法にも工夫が必要。
脳の機能的な問題なので「頑張ればなんとかなる!」ものではないんですね。
発達障害の診断を受けたり、我が子がグレイゾーンといわれると不安になったり、やりにくさを感じますよね?
だからこそ「教え方」「学び方」に工夫が必要。
それぞれの特性を最大限に考慮した学習方法、環境を選ぶことで、子どもも見守る保護者も安心して子供もペースで学びをすすめることができます。
発達障害の子どもたちの学習方法とは?
発達障害には大きく
- ADHD(注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障)
- ASD(自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害)
- LD(学習障害)
に分けられます。
まずはそれぞれの特性に配慮した学習方法にどのような方法のがあるのかご紹介します。
ただし、実際には複数の特性が重なる場合もあるため、子ども一人ひとりの特性を見ながらの対応が必要。
あくまで一例になりますのでご了承くださいね。
ADHD(注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害)
忘れ物が多い、すぐに「うっかり」忘れてしまう、遅刻が多い、じっとしていられない、集中できない、衝動的に行動してしまう
といった特性が顕著なのがADHDの子どもたち。
「忘れ物ばかりする」「落ち着きがない」「時間にルーズ」など誤解されやすいのですが、発達障害の場合には注意するだけでは解決はできません。
ADHDの子どもたち、それぞれの特性にフォーカスしたサポートで学習をすすめることで、勉強しやすい環境がを整えられます。
学校では担任をはじめとする学校との連携は必須。
特別支援学級や特別支援学校に変わる必要がない場合も多いので、相談しながら子どもがより学びやすい環境を見極める必要があります。
ASD(自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害)
人との関わり方に困難を感じたり、興味や関心が限定的(こだわりが強い)、特定の行動を繰り返すといった特性があるのがASDの子どもたち。
言葉での説明が伝わりにくい特性があり、抽象的な表現や言い回しだと理解しにくいのもポイント。
人や物事への関心に偏りがあるので、違うものに取り組む場合には、まず注意をひいてから簡潔に説明してシンプルに学ばせます。
専門的な知識がある先生や、発達障害について専門性の高い教材に取り組むこおtで、子どもに負担なく学習を進められます。
LD/SLD(学習障害/限局性学習症)
学習面で特定の作業に対してだけ難しい場合には、それぞれに対応可能な方法で苦手な部分を軽減できる方法を選びます。
ただし計算障害の場合にはあえてくもん教材(算数)もおすすめ。
くもんの計算は繰り返し取り組むことでの「暗記」の要素が大きくなります。
「詰込み」といわれるのもそのためですね。
計算障害の子どもの場合には、その場その場での計算が難しくなるので、理屈ではなく暗記で一定ラインまで引き上げることで計算が楽になります。
ただし、この場合には先生との連携は必須なので、まずはいくつかの教室で相談してみてくださいね。
複数の特性が重なっている場合
発達障害は必ずしも単一の特性ではなく、複数の特性が重なっているケースも少なくありません。
その場合には、重なる複数の特性を考慮しながら学習を進めなけらばいけません。
例えばASDとADHDが重なる場合には、局所的に強いこだわりがある一方、うっかりミスが多く、集中力が途切れがち…。
その特性に配慮した方法を検討する必要があります。
他には、ADHDとLDやASDとLD、またはすべてが重なる…などです。
特性が混合すればするほど、学習方法に工夫とコツが必要で、おうちの方だけでのサポートは難しくなります。
専門家と連携するなどしながら支援することで、保護者も本人も学ぶことに抵抗感がなくなり、効率的に進めることもできます。
発達障害では特性に考慮した学習方法・教材を!
発達障害の場合は機能的な問題があるため、「頑張る」だけではどうにもならないもの。
だからこそ焦り、不安になることもありますが、顕著に表れる特性を正確に理解・把握し、弱いポイントを細かくサポートすることで勉強がグッとスムーズになります。
ただし、一人では対応がわからない場合や、うまく対応できない場合には専門家に相談してアドバイスを受けながら進めてみてくださいね。
学校はもちろん、市区町村の保健所でも対応してくれます。
また家庭学習教材のすららなどは発達障害の専門コーチも在籍、指導しているので相談しやすい窓口になっています。
まずは子どもが学びやすい環境、教材で無理なく進めていきましょう。