うちの子には浜学園と日能研ならどっちが良いかな?
実績ある2つの塾は安定感があり安心ですよね。
でも「我が子が無理なく受験対策を進めあられる相性が良いのがどちらか…」迷いますよね?
浜学園も日能研も、実績ある大手進学塾ですが、教育指針やサポート体制、教室の雰囲気、費用など大きく異なります。
また、講師と生徒の関係も全く違うんですね。
浜学園 | 日能研 | |
---|---|---|
標語 | 常在戦場 | 学ぶ楽しさが未来を拓く |
費用※ | 約250~300万円 | 約220万円 |
指導 | 担任なし 教科専任制 | 担任制 教科専任制 |
志望校レベル | 最難関・難関志望がメイン | 最難関から中堅まで幅広い |
指導スタイルが違うので、子どもの性格や目標、ご家庭の環境で塾との相性も変わってきます。
浜学園と合う子 | 日能研と合う子 |
---|---|
・自走できる状態が整っている ・家庭のサポートが十分に行き届く ・積極的に質問できる ・非認知能力の教育にも力を入れたい ・家で勉強に集中できる場所がある | ・一緒に受験を考えて欲しい ・しっかりサポートは必要 ・他の塾で続かなかった ・対話型の授業で考える力も育みたい ・自習室で学習習慣を付けさせたい |
ここでは
を分かりやすく解説します。
お子様の最適な塾選びに、ぜひお役立てください。
浜学園と日能研 どっちが良いの?
中学受験のための塾を探し始めたら、どちらも候補に入る塾ですよね。
どちらも
- 実績がある大手進学塾
- 教室が駅近
- 予習不要・復習重視の学習スタイル
- 最難関校向けクラスがある
- 思考力・判断力・表現力などの育成にも注力
(浜学園は非認知スキル教育、日能研は対話式授業と充実の記述指導)
など、共通する点もあるものの、実際に教室に通うとその雰囲気は大きく異なります。
浜学園と日能研の特徴
塾の特徴 | |
---|---|
浜学園 | 日能研 |
・灘中・神戸女学院合格に強い ・宿題量が多い ・競争心で力を伸ばす ・自宅学習のウエイトが大きい ・入塾テストはハイレベル ・授業時間は長め(100~110分/回) ・講師・事務・相談員の業務区分がはっきり分かれている | ・最難関~中堅校まで対応が幅広い ・宿題は少な目 ・「学ぶたのしさ」と「興味づけ」によって力を伸ばす ・自習室は使い放題(質問対応あり) ・授業スピードはゆっくり目 ・クラス担任でアットホームな雰囲気 ・面倒見が良い |
浜学園と日能研(関西)は、昔からある実績多数の大手進学塾ということ以外では、対極にあります。
浜学園は受験を一種の「競争」と捉え、塾生同士はライバルという空気です。
日能研は、「一緒に頑張る」雰囲気の強い塾。
授業も浜学園は講師との「なれ合い」を良しとせず、講師と相談員(教育カウンセラー)、事務方を完全分離しているのに対し、日能研は担任制で講師が事務方も務めるなど、生徒と近い関係を築くことも大切にしています。
これだけでも全く違いますよね。
宿題量は浜学園はかなり多めですが、日能研は進学塾の中でも少な目。
自習室が充実しているので、家庭学習でのサポートが難しい場合でも、自習室で学習習慣を身に付け、学力アップにつなげることができます。
浜学園は、自習室は常設していなくて、宿題も多いので、家での勉強時間は多くなり、家庭でのサポートも必要。
保護者の成績・宿題管理のサポート度合はかなり大きく、保護者負担は覚悟が必要です。
受験する学校は、浜学園はよりハイレベルな学校への受験を進めますが、日能研は子どもとご家庭の希望に合った進学を尊重してくれるので、無理なく受験対策を進められます。
子どもにも保護者にも無理のない受験を目指すのであれば、日能研は安心できる塾。
最難関校受験を目指すご家庭や子どもにとっては、難関校合格実績が多い浜学園は心強い塾といえます。
塾との相性(家庭のタイプ・子どものタイプ)
家庭との相性 | |
---|---|
浜学園 | 日能研 |
・保護者が受験の知識が豊富 ・家で学習サポートがしっかりできる ・最難関校受験に絞っている ・保護者セミナーに積極的に参加できる ・自宅で勉強できる環境が整っている | ・受験を一緒に考えて欲しい ・塾と連携をしっかりとりたい ・いつでも相談できると安心 ・子どもに合う進学を希望している ・料金がはっきりわかると安心 ・自習室で学習習慣を定着させたい |
子どもの性格との相性 | |
---|---|
浜学園 | 日能研 |
・負けず嫌い ・競争心で伸びるタイプ ・積極的に質問できる ・学習習慣が定着している ・宿題をしっかりこなせる ・長時間授業にもついていける | ・皆で頑張るアットホームな雰囲気が好き ・大人しい・引っ込み思案 ・マイペースでのんびり ・学習習慣を付けたい ・褒められて伸びるタイプ ・集中力が続かない |
比較すると、浜学園は「ませている」タイプ、日能研は「幼い」タイプに合う塾。
これは、どちらが良い悪いではなく、子どもの成熟度によって合う塾が変わるんですね。
浜学園は、子どもが自ら受験を意識した勉強に取り組めるタイプ(自走できる子ども)に合う授業スタイルになっているのに対し、日能研は声掛けや対話を通して生徒の伸びをバックアップする授業スタイル。
そのため、学習習慣や宿題への取り組み、長時間授業を、受験を自分ごとと捉えてしっかりこなせる、しっかりしたタイプなら浜学園との相性バッチリ!
対して、受験対策に取り組むのに、マイペースでのんびりしている、なかなかエンジンがかからない、など精神的に幼さが残るタイプなら、抜群の面倒見の良さと、アットホームな雰囲気などが特徴的で、褒めながら伸ばすのが得意な日能研がおすすめです。
浜学園はこんなタイプにおすすめ
- 最難関・難関校志望
- スパルタ式指導に耐える根性がある
- 負けず嫌い・競争心が強い
- 学習習慣がついている
- 積極的に質問できる
- 家での学習サポートがしっかりできる
- 保護者の教育熱が高い
浜学園は灘や東大寺、神戸女学院など、関西最難関校合格実績が高く、全体的にレベルが高め。
多くは難関校以上を目指して入塾します。
特に、灘や神戸女学院は数十年にわたり、合格者数NO.1を死守し続けているので、灘中学と神戸女学院志望であれば、まずは受験・体験してみるべきです。
入塾テストのレベルは日能研に比べるとグッとハイレベル。準備は必須です。
浜学園はクラス担任は付かず、教科専任制。
講師、事務方、相談員は完全分離しているので、それぞれがスマートに業務に専念できるシステムなんですね。
この無駄のない流れは塾生にも良い影響となるという考え方です。
講師と塾生が一定の距離を保つことで良好な関係を築くことを目的としています。
この辺りも、日能研とは対極なんですね。
先生と一定の距離が保たれる、教育や進路相談は別のカウンセラーが対応するので、生徒や保護者によっては
ちゃんと見てくれてるの?
ほったらかしにされてるのでは…
と不安を感じることも。
毎回の成績の揺れに不安になったり、小さなことが気になる場合には、担任が付かない浜学園はちょっとしんどいかもしれません。
ただし、この点を理解し、疑問や不安があれば積極的に問い合わせや相談ができるのであれば、「いつでも相談できる」ので、心強い塾となります。
クラスは「常在戦場」という浜学園のスローガンを表すように」、常に張り詰めた空気(よい緊張感)があります。
ライバルを意識することで競争心が刺激されるタイプの子どもであれば、よスムーズに結果につなげることができます。
クラスメイトはライバルであり、切磋琢磨して勝ち抜く力を重視するため、和気藹々とアットホームな雰囲気ではありませんが、それぞれに受験に向けて戦うという意味では進学塾らしい厳しさのある塾です。
基本的に宿題は日能研に比べると多め。
学年・クラスによってはこなしきれない場合もあるので、必要に応じて取捨選択をしなければいけません。
ただし、宿題チェックはないので、全部をやりきらなければ叱られるということもないので、ご家庭で見守りながら必要なポイントの取り組みをピックアップしてあげるといいですよね。
自習室はないので、家庭での学習環境が整っていることは絶対に必要。
春季、夏期、冬季といった講習期間は、「2階建て設計」。
講習授業は日中に行われますが、いつもの授業は夕方から通常どおり開講しています。
講習と並行して授業が進むのも特徴的ですよね。
2階建て設計になっているので、講習費用は他の塾に比べると安く設定されています。
まずは講習だけ、体験してみて入塾を決めるもの、クラスの雰囲気や授業の流れをしっかり体験できるのでおすすめです!
日能研はこんなタイプにおすすめ
- のんびりしていてマイペース
- 子どもに向き合った指導をして欲しい
- ゆっくり進む授業で着実に進めたい
- 会話を交わすことで、精神的な余裕をっもって勉強できる
- 保護者面談に随時対応して欲しい
- 学習習慣をつけたい
- 子どもに合う進路をへのバックアップをして欲しい
日能研関西は、入塾テストも学校の勉強がきちんとできていれば合格しやすいレベルなので、進学塾の中では始めやすい塾なんですね。
また宿題は少なめ。
ハイレベルなクラスになれば、それ相応に宿題も増えますが、それでも浜学園や馬渕教室、進学館に比べるとかなり控えめな量です。
必ずこなせるようになっているので、着実さを狙った量といえますよね。
クラス担任制で、一人一人をしっかりサポートしてくれるのも魅力の一つ。
また会話を重視した対話式学習もとりいれていて、思考力や表現力の育成にもつなげています。
記述対策も得意で、復習テスト(学習力育成テスト)や公開模試でも多く出題されます。
クラスは全体的にも和気藹々とした雰囲気といえます。
浜学園よりも教室数は多いのですが、地元に根ざした教室が多いのもポイントです。
5年生では週に3回の授業で、1授業あたり60~70分と、比較的、授業時間は短く設定されていて、適度に小休憩をはさむので、集中力があまり持たない子どもでも続けやすい塾なんですね。
月に2回の復習テスト(土曜日)と隔月の公開模試でクラス替え、席順が変わります。
成績で席順が決まることに不安を感じる保護者もいるようですが、実際には子どもたちは、頻繁に実施される席替えを、ゲーム感覚で楽しんだり、目標にして頑張るモチベーションアップのための要素となっているようです。
浜学園や進学館、SAPIXに比べると、費用をおさえやすい塾。
個別相談はきめ細やかに対応してくれるので、費用についても相談しやすい雰囲気です。
そういった面でも、負担を感じることなく通いやすい塾だと思います。
浜学園と日能研 比較一覧
入会金や毎月の支払い費用と合格実績を比較しています。
※5年生、4科受講で比較しています。
授業料比較
関西エリアの日能研は、本部と少し違うので日能研本部で確認できる費用とは異なります。
ご注意くださいね!
日能研関西の2024年度の小5の費用はこちら↓
浜学園 | 日能研 | |
---|---|---|
入会金 | 23,000円 | 22,000円 |
月あたり費用 | 52,700円 | 43,450円 |
年間授業料 | 686,400円 月謝×12か月 | 477,950円 月謝×11か月 |
その他 | テキスト代(前期・後期) 季節講習代 は別途必要 | |
テスト費用 | 月謝に含む |
※ 日能研は「関西エリアの日能研」の費用です
日能研も浜学園も、授業料にテスト代はすべて含まれます。
また管理料や設備費などの負担はどちらもありません。
比較例は5年生・4科の料金で、5年生の1年間の授業料は
浜学園
52,700円×12ヶ月※2=686,400円
季節講習は別途必要
日能研
43,450円×11ヶ月※2=477,950円
季節講習が別途必要
が基本講座の年間費用となります。
※ 浜学園はマスターコース、日能研は本科で比較
※2 浜学園の月謝は年間授業料を12等分、日能研の月謝は年間授業料を11等分で算出されているため、「×月数」が異なります。
費用だけで比較すると年間で20万円近く差がつくんですね。
ただしお金だけでは決められないのが塾選び。
志望校や塾の指導方針、雰囲気などと併せながら、子どもの性格や家庭環境に合ったコスパの良い塾を検討するのがベスト。
自分から質問できる!難関校以上志望なら浜学園公式サイト がハイコスパ!
きめ細かい面倒見が人気で、費用をおさえやすい日能研(関西エリア)は入塾資格なしで体験授業を受けることもできます。まずは日能研から体験してみると、受験対策に踏み出しやすいですよね。
合格実績比較(2024年度関西)
浜学園 | 日能研 | |
---|---|---|
灘 | 111 | 41 (41.5%) |
甲陽 | 88 | 81 (80.9%) |
神戸女学院 | 42 | 34 (73.9%) |
大阪星光 | 100 | 34 (61.8%) |
四天王寺 | 108 | 60 (63.2%) |
東大寺 | 156 | 54 (60.0%) |
西大和 | 244 | 115 (60.7%) |
洛南 | 140 | 36 (42.4%) |
関西学院 | 70 | 65 |
高槻 | 247 | 102 |
両塾ともたくさんの学校に合格実績があるため、一部のみを抜粋してご紹介しています。
ここでは最難関・難関レベルの学校で比較していますが、浜学園の方が最難関校で多くの合格者を出しています。(2024年度)
ただし、浜学園と日能研(関西)では母数(塾生数)が全く違うため、一概にどちらの結果が優秀とは言い切れないのが現実なんです。
日能研の場合は、他の塾との並行受講をしている塾生がいないため、かなり正直な合格実績。
塾内合格率も出しているので、分かりやすいですよね。
とはいえ、浜学園の合格者数は確固たるものなので、合格実績を塾選びのポイントにするなら、最難関校受験塾としてはゆらぎない実績といえます。
一方、(ここでは割愛していますが)全体的な合格校を見ると浜学園よりも日能研関西の方が、受け入れレベルが幅広いことが分かります。
合格実績も一つの塾選びのポイントになりますが、実情はどちらも互角の実力を持つ塾。
+αで塾の雰囲気やサポートも加味して考える必要があります。
↓2つの塾の資料を取り寄せる↓
浜学園公式サイト
日能研(関西)公式サイト
浜学園と日能研 失敗しない選び方
浜学園と日能研を比較するとき、合格実績から
浜学園→最難関・難関
日能研→難関・中堅
と考えがちですが、実は日能研も毎年高い確率の合格実績を上げています。
浜学園ほど母数(塾生数)が多くないため、合格者数だけをみると負けていますが、合格率にするとかなりの接戦!
そのため、この2つの塾を選ぶときに注目するべきポイントは
サポートの在り方
浜学園 は学習サポートとして、様々な用意をしていますが、個別サポートはあまり手厚くしません。
自走できることを前提とした指導になるため自発的に学び、積極的に質問する子どもならどんどん実力を伸ばすことができます。
一方、日能研は担任制で、さらに事務処理も指導にあたる講師が務めるため、子どもたちの小さな変化やつまずきにも目を配る手厚いサポートが人気。
年に数回、個別面談もありますが、子どもの勉強について保護者が迷ったり不安を感じた場合には、随時面談対応と、保護者べのサポートもとても充実しているんですね。
また、日能研では各教室に自習室があり、チューターが配属されています。
必要であれば、在室の講師に教えてもらうこともできるので、勉強めんでもサポートはバッチリです。
2つの塾を選ぶ時にはサポートを第一に考えて選択すると、失敗しません。
ただし、子どもやご家庭のタイプによるため、
イメージするなら、
浜学園 は「前を走る講師を必死に追いかける」
日能研は「切磋琢磨する子どもたちの隣で講師が声掛けをする」
ような感じですね。
どちらが良いのではなく、お子さまとご家庭の希望に合わせて、サポートの在り方をまず選んでくださいね。
↓2つの塾の資料を取り寄せる↓
浜学園公式サイト
日能研(関西)公式サイト
「浜学園と日能研」まとめ
- 入塾テストの難易度が高いのは浜学園
- 担任制でゆったり学べるのは日能研
- 個々へのサポートが手厚いのは日能研
- 難関校狙いなら浜学園
- 宿題・テストが多く偏差値を上げやすいのは浜学園
- 費用を抑えたいなら日能研
おおまかに違いはご紹介しましたが、実際に受講する子どもの様子をよく見てから、慎重に塾選びはしたいですよね。
浜学園も日能研も、どちらもたっぷり1週間の無料授業体験ができます。
まずは詳しい資料を手元に公開テストや入塾テストの他、体験授業や説明会への参加を検討して、じっくり検討してみてくださいね。