小学生の塾の選び方を、タイプや目的別に解説します。
「塾」とひとくくりにしても、進学塾や学習塾、個別指導塾、プリント学習塾など様々。
どれがいいのか…。
高学年になって、塾に行きだすお友だちが増え始めると、
そろそろうちの子も…
でも、どんな塾が良いのかわからない
そんな保護者さんも多いようですね。
そこで小学生が塾を選ぶ場合、
何を目標・目的に
どんな形で
どう学ぶか
を整理すると選びやすくなります。
簡単に分けると↓
- 集団塾(進学塾)
→ 中学受験対策・難関高校受験対策 - 集団塾(学習塾)
→ 学校授業対策 - 個別指導塾
→ 苦手対策 - プリント学習教室
→ 無学年学習
この中で、通室型とオンライン型を選ぶと思えば分かりやすいですよね。
ここでは、さらに詳しく塾を紹介しながら、小学生の塾の選び方を解説していきます。
小学生の塾の種類
塾のスタイルは
通室型
オンライン型
の2つ。
これに加えて
集団塾(進学塾)
集団塾(授業対策塾)
個別指導塾
個別学習教室
に分かれます。
集団塾(中学受験対策・難関高校受験対策)
おすすめするのは
中学受験をする場合
また、
高学年(4年生)から高校受験を視野に入れた勉強を進める場合
いずれの場合も、ほとんどの塾で入塾テストがあり、教室によってはレベル別にクラス分けがあります。
同じ学力レベルの子どもたちが集められ、授業を受けるので、より学力を伸ばしやすい環境を整えられるんですね。
学校では習わない範囲まで、勉強を先取り(または深堀)するため、難易度は高く、宿題は多い傾向になります。
費用は他の塾に比べると、かなり高め。
それだけにサポートは手厚く、課題をこなせば偏差値アップに直結します。
中学受験(または難関高校受験)を目指す場合におすすめです。
集団塾(学校授業対策、予習・復習対策)
集団塾でも、受験ではなく、日々の学校授業(学習の基礎固め)を定着させたり、少し勉強のつまずきが気になり始めた場合は集団学習塾がおすすめ。
中学受験はしないけど、集団塾を検討している場合は、目立ったつまずきがなく、授業対策や学習習慣の定着を目的とします。
集団授業になるので、極端に遅れてしまっていたり、苦手が明確な場合には向いていません。
入塾テストはありませんが、一定以上の学力(現高学年相応の学力レベル)は必要になります。
学習指導要領の範囲内の勉強を安定させることができるのが学習塾です。
個別指導塾
勉強嫌いや、算数で目立ってつまずきや苦手意識を持ち始めた場合には、個別指導塾がおすすめ。
個別のカリキュラムで、一人ひとりにレベルに合った勉強に取り組むことができます。
大学生講師が多く、小学生の子どもたちと年齢が近く、話しかけやすいのも人気の一つ。
授業の振り替えや、学習内容の調整もしやすくなっています。
個別学習教室(プリント学習、無学年個別学習)
代表的な教室に「公文式教室」があります。
子どもたちがそれぞれに、渡されるプリントで学び、教室と自宅との学習習慣で学力を定着させます。
クラスや学年に関係なく、個別の進度で進むので、得意な教科や単元はどんどん進め、つまずきがある部分は徹底的にクリアにすることで、学力を伸すことができるんですね!
計算力を付けるといった場合には低学年からのスタートがおすすめ。
毎日の勉強で基礎学力の定着を狙うとともに、週に数日の通室と教室に行かない日の宿題で、日々の学習リズムを身に付け、学習習慣を定着させることができます。
保護者は毎回持ち帰る「宿題の管理」は必須。
公文教室で失敗しない家庭では、ほとんどの場合、この「宿題」をきちんとこなしています。
宿題管理が難しい場合は、プリント学習は失敗するかもしないので、注意してくださいね。
中学準備のためなら何が良い?
中学入学に備えて準備をしておきたい場合は、塾よりも通信教材がおすすめ。
その理由は
5教科対応できる
から。
中学生になると、定期的に5教科(期末は9教科)のテストが同時期にあり、これまでと全く学習方法が変わります。
これに対応できるのが、5教科セットで中学準備ができる通信教材。
進研ゼミやZ会、スマイルゼミ、すらら、ポピー、などですね。
こうした教材は6年生の1月から中学準備がスタートして、5教科の効率的な勉強方法などが用意されます。
塾の場合、5科目受講は時間的にも費用面でもなかなか難しいんですね。
通信教材なら「手頃な価格で5教科対策ができる」「中学入学後にスムーズなテスト対策に備えられる」メソッドを身に付けられます。
中学入学後に備えて、全般的な勉強方法を習得しておきたい小6生なら、通信教材も候補の一つに検討してみてくださいね。
失敗しない塾の選び方
を明確に(紙に書きだすと分かりやすいです)してみると、失敗せずに選べます。
例えば…↓
何のため?
→ 受験なら進学塾(集団)または個別指導塾(大人しめの性格や塾の時間割が合わない場合)
→ 苦手克服なら個別指導塾
→ 基礎学力づくりなら個別学習教室
→ 授業対策なら学習塾(集団)
何年生?
→ 低学年ならプリント学習教室(公文や学研教室)
→ 高学年の受験対策なら進学塾(受験対策)
→ 高学年で苦手対策なら学習塾か個別指導塾
→ 中学入学準備なら通信教材
子どもの学力レベルは?
→ 苦手なら個別指導塾
→ ハイレベルなら進学塾(高学年)
子どもの性格
→ 大人しい・引っ込み思案なら個別指導塾
→ 積極的なら集団塾
もちろん、これ以外のケースもあるかと思いますが、それぞれの塾の特徴と求める条件を合わせると失敗なく選べます!
まずは資料請求や体験授業をおすすめします
どの塾も教室も、ほとんどの場合、資料請求や体験授業が用意されています。
まずは詳しい資料で、塾の特徴やセールスポイント、カリキュラムや授業の進め方を把握して、「良さそう」と思った塾は体験してみてくださいね。
良い口コミ情報だけが先走ったり、マイナスな意見が印象深かったりするケースもありますが、実際に受けてみると「子どもに合っている」というのは珍しくありません。
まずは実際に、その塾が小学生の我が子に合うか・合わないか、体験して確認すると安心ですよね。
ただし進学塾では、事前に入塾資格の取得が必要な場合もあるので、まずは資料請求か問い合わせしてみてくださいね。