浜学園と希学園・・・
うちの子にはどっちが良いんだろう・・・。
関西の難関中学受験に向けて、塾選びをするとき、この2つの大手塾で迷う方も多いのではないでしょうか?
希学園は数十年前に、当時の前田学園長が浜学園から分裂・設立した塾になるため、共通する点も多くあります。
ただし、現在ではそれぞれの特徴が色濃く出ています↓
となり
「我が子の力を最大限に伸ばせる塾」に安心して任せるために、ぜひお役立てくださいね。
浜学園と希学園 特徴から分かる「向き」「不向き」
灘中学などの最難関中学に、毎年多数の合格者を出している浜学園と希学園ですが、大きな違いは
サポート体制
と
費用
浜学園
は先導型指導で、サポートを受けるには積極性が必要。
「自分から質問する」「サポート時間に参加する」「WEBサポートを活用する」「保護者面談を希望する」など、親子ともに自ら情報を取りに行く姿勢が必要不可欠。
それだけに家庭学習サポートの負担は大きくなります。
ただし、親子で積極的に取り組むからこそ、習得できる学力や情報はかなり受験に有利に働きます。
一方、希学園は叱咤激励型。
過保護なほどの声掛けや成績管理があり、塾側からサポートを推奨されたり、宿題サポート、電話での勉強の質問にも対応。
自習室も完備しています。
ただし、進学塾の中では比較的家庭サポートの負担割合はおさえられる代わりに、費用はグンと高くなるんですね。
つまり、
といえます。
浜学園に向ているタイプ
- 家庭サポートがしっかりできる
- 子ども自身が受験目標をしっかり持っている
- 勉強に積極的
- ライバルと競い合うことを楽しめる
- うるさく言われるとやる気をなくす
- 料金は分かりやすい方が安心
希学園に向ているタイプ
- 面倒見が良く、しっかりサポートしてくれる塾が良い
- 家庭サポートは難しい
- 世話を焼かれることを厭わない
- こまめな声掛けや成績管理があると安心
- 志望校合格のためなら費用に制限はない
灘中 etc 最難関受験なら「浜→希」コース!
塾の特徴から、「合う・合わない」をご紹介しましたが、実は灘中学合格生に多いのが
の2つ。
あまり塾の併用はおすすめしないのですが、希学園は浜学園から分裂・起業した塾なので、指導のベースは類似しているんですね。
そのため受験対策の仕上げに入る6年生なら、転塾や掛け持ちはおすすめ!
何度も言いますが、浜学園と希学園の大きな違いはサポート体制と費用です。
希は暑苦しいくらいのサポートで、がっちり塾生をフォローアップで、その分費用は高額。
浜学園の5年生の算数教材は定評があり、浜の国語も安定感があると人気。
5年生までは浜学園の方がコスパは高いといえるでしょう。
一方、希学園の灘コース(6年生の志望校別特訓)の教材は圧倒的に計算されつくした構成で、灘コースの下半期からは学習サポートルームでほぼ個別指導になります。
費用に制限を設けない(または特待生の声がかかれば)掛け持ち生になるのもいいですが、基礎基盤を浜学園でしっかり築いて、6年生の志望校別特訓(灘コース)から希に移ることで費用負担をおさえながら、最難関中学合格への「浜と希の良いとこ取り」ができるんですね。
灘以外でも、希学園は各学校の過去問の分析とカリキュラムが圧巻の仕上がりなので、浜学園の算数・国語での学びを基礎に、6年生の総仕上げ(志望校別講座)で希学園に移ることも、最難関・難関校受験に有利といえます。
実際に灘中合格生に多い受講方法の一つとして、併用や乗り換えも検討してみてくださいね。
ルートが同じ塾であるだけに「解法が違う」という心配はありません!
また6年生という仕上げ時期だけに「進度が違う」ということもないので、安心してくださいね。
浜と希を徹底比較
ただし、中学受験まで一定期間は通塾することを考えると、サポートや費用だけでは選べない場合もありますよね?
ここからは、サポート、費用も含め、浜学園と希学園の違いを詳しく解説していきます。
浜学園 | 希学園 | |
---|---|---|
スローガン | 常在戦場 | 克己 |
規模 | 48教室 | 13教室 |
授業 | 復習型 1クラス10~20名 | 復習型 1クラス10名 |
レベル | 最難関~中堅 | 最難関~難関 |
塾サポート | 積極的に参加 | 居残りサポート 宿題サポート 電話での質問OK 自習室完備 |
家庭サポート比率 | 高 | 低 |
講座・コース | マスターコース 最高レベル特訓 灘合格特訓 志望校別特訓 など | ベーシック 最高レベル演習 灘中選抜特訓 志望校別特訓 など |
費用 (3年間の概算) | 約300万円 | 約380万円 |
合格実績※ (2024) | 合格者数を公開 | 合格者数 及び 塾内合格率を公開 |
体験授業 | 資格制 1週間無料体験 | 資格制 2週間無料体験 |
※ 数字は概数です
ルートが同じ2つの塾。
講座名などはとても似ていますよね。
ですが、現在では大きく特色に違いがあり、チェックしておきたいポイントがいくつかあります。
指導の違い~スローガンの重要性
どちらも徹底した復習主義で、使用するオリジナルテキストを網羅して、徹底した復習(授業・テスト)を重ねることで、さらなる高みを目指します。
ただし、スローガンに大きな違いがあります。
スローガンは子どもにはあまり影響がないように思えますが、教室に掲げられるなど、塾に通い始めると子どもたちは頻繁に目にします。
これを意識しながら受験に向けて勉強に励むことになるので、実は子どもにとっても「どういったスローガンを掲げているのか」は大切なポイント。
浜学園:常在戦場
希学園:克己
このことからでもわかるように、中学受験を
ことを奨励しているのに対し、
という指導をしています。
厳しい受験を勝ち抜くためのスタンスが、塾全体として違うんですね。
ライバルがいることで「勝った」「悔しい」と思える子は浜学園、実力はあるけど競いあうことが苦手なタイプは希学園、という選択をすることで、子どもがより伸びる環境の中で指導を受けられます。
規模とレベルの違い
希学園は浜学園に比べると塾自体の規模はそれほど大きくはありません。
浜学園も希学園も、灘中学などの最難関校合格者を多数輩出している塾ではありますが、浜学園が大規模塾なのに対し、希学園は少数精鋭の塾。
そのため例えば、灘中学の合格者数は浜学園の方が多いのですが、実際にそれぞれの塾から受験して合格した割合を考えると希学園も負けず劣らずとなるかと思います。
2024年の灘中合格者数は、浜学園が111名合格で希学園が53名合格。
人数だけで見ると浜学園がダントツで多いのですが、母数が違うため、一概に「〇学園がの方が最難関中学合格者数に強い」と言い切ることは難しそうです。
ただ、どちらも毎年最難関中学への合格者数を多数輩出していることに変わりはないので、トップクラスのレベルの差は同程度ということでしょう。
ですが、公開テストの偏差値からもわかる(希学園の方が5程度高い)ように、希学園はスーパーエリートにターゲットを絞った塾。
難関校~中堅校まで含むと、塾生数は浜学園の方が圧倒的に多く、その結果として全体的な塾の偏差値レベルは希学園の方が高くなります。
トップクラスのレベルに差はないものの、浜学園 は中堅校から難関校への塾生も多く受け入れているので全体的なレベルに差が生じることになるんですね。
授業時間の違い
授業時間は希学園の方が断然長くなっています。
以下は小5の時間割を例にご紹介します。
算数・国語の1回の授業時間が浜学園は110分なのに対し、希学園は210分(理科は105分)となっています。
※ 浜学園の算数は、算1と算2のに分かれるため、実質的(1週間では)には浜学園の算数は220分/週
どちらも授業の最初に35分~の復習テストがあったり、講義の間に休憩や塾弁の時間はあります。
ただ、大きく違うのが講義後のサポート時間が希学園の場合には含まれているということ。
国語算数については授業の最後の35分はサポート時間となっているので、この時間に個別質問などの対応をしてもらえます。
浜学園の場合には、個別質問などは授業前や居残り強化指導(申込制)、WEBでの質問になるので、その場ですぐにというよりは、じっくり自分で考えてからの質問になります。
こうしたサポート時間も授業時間に含まれるため、希学園の方が時間が長くなっています。
費用の違い
浜学園 | 希学園 | |
---|---|---|
入会金 | 23,000円 | 27,500円 |
3科 | 41,250円 | 46,200円 |
4科 | 51,700円 | 56,100円 |
公開模試 | 授業料に含まれる | 4,400円/回 |
教材費 | 54,340円/年 | 64,955円/年 |
その他 | なし | 諸雑費 1,650円/月 |
希学園は浜学園から分裂した塾だけあって、費用面では構成がとても似ているんですね。
浜学園も希学園も、年間授業料を12等分したものを毎月支払う形式になっています。
そのため、どちらも季節講習の月であっても通常授業はあり、通常の月謝の支払いはありますが、希学園は夏期講習や冬季、春期講習などの季節講習はほぼ強制。
全体的に希学園の方が、高めの料金設定になっていて、諸雑費も毎月かかるので費用面では希学園の負担は大きくなります。
ただ前出の通り、希学園では講義時間以外にも自習時間をカリキュラム内に設定されているため、時間と費用のバランスを考えるととりわけ高額ともいえないかもしれませんね。
一方、浜学園 では入会金とテキスト代、月謝以外に支払いがなく、学力テスト費用が授業料に含まれるので浜学園の方が費用的にはすっきりとわかりやすい料金設定といます。
時間とのバランスもありますが、全体的に希学園の方が高めの料金です。
学習サポートが違う
希学園は「サポートありき」の授業時間設定となっています。
居残りや宿題サポート、テスト補講など、ぴったりと塾が寄り添いながら指導を進めます。
また、サポートルーム(自習室)完備なので、塾に任せたいご家庭には最適ですよね。
一方、浜学園も様々なサポートが用意されてはいるものの、自ら受けに行くスタイル。
塾では復習テスト(確認)と講義が主となり、実際に取り組む学習については自宅学習にウエイトが置かれた学習方法になっています。
宿題をこなして分からなければ、授業前質問や居残り強化指導(申込制)、WEBでの質問でサポートを受けることに。
サポートはどちらもしっかりありますが、自宅学習を充実させられる環境か否か、で選ぶと良いでしょう。
6年生になると、浜学園は「お世話係」、希学園は「チューター」と呼ばれる一人一人の専門サポーターがつきます。
この辺りは両者共通で安心できるサポートですよね。
保護者が勉強を見られる環境
⇒ 浜学園
自宅での勉強時間を充実させることが難しい
⇒ 希学園
といった選択をおすすめします。
低学年向け講座の違い
浜学園 | 希学園 | |
---|---|---|
基本講座 | マスターコース | なし |
特訓コース ※ 資格制 | 最高レベル特訓(算数) 灘合格特訓 (算数) | 最高レベル演習(国語) 最高レベル演習(算数) 灘クラブ特訓 |
その他 | なし | 計算塾 低学年無学年生講座 NAC(資格制) |
浜学園の小1、小2講座は、3年生から始まる受験対策への準備としてマスターコースが用意されています。
特訓コースは別として、この段階では特別に受験を意識した内容を学ぶわけではなく、基本となる学力や学習姿勢を固めるための講座。
ウォーミングアップといったところですよね。
一方、希学園では、低学年向けの基礎講座はなく、この時点から中学受験に向けたスタートダッシュを切る子どもたちに向けたハイレベルな講座のみ用意されています。
計算に特化した講座や無学年制で可能性に目を向けた講座など、かなりユニークな講座もありますが、基礎学習講座はないんですね。
低学年の学びに何を求めるか、1、2年生で塾に何を求めるかよって選択は変わりそうですよね。
教室へのアクセス
基本的には浜学園の方が駅に近い場所に教室があるように思います。
とはいえ「比べると」なので、希学園も駅近であることには変わりありません。
ただ、高学年になると帰宅時間が遅くなるため、できるだけ駅に近い場所、主要駅近辺であれば入り組んだ場所は避けたい、など通塾に関わる希望もあるので、アクセスについてもしっかり検討しておきたいですよね。
例えば西宮本部であれば、どちらも駅から近い場所ではありますが、浜学園は北出口正面、希学園は南出口(東口)を出たロータリー沿い。
どちらも立地については便利な場所にありますが、車での送迎を想定しているのであれば、事前に教室の場所を確認しておくと安心ですよね。
浜学園のおすすめポイント
- 灘中学合格者数が日本一!(2024年は111名合格)
- 大規模塾でライバルと切磋琢磨することで伸びる
- 料金体系がわかりやすい
- 低学年からのスタートであれば余裕をもってじっくり学べる
- 平日に通えない場合には土曜日コース、WEBスクールがある
※ 無料体験授業は資格制です
資料請求で届きます
希学園のおすすめポイント
- 少数精鋭でサポートが手厚い
宿題サポート・補講・自習室の充実など - 低学年から中学受験に向けたスタートダッシュを狙える
- 自宅で勉強を見られない環境でも中学受験対策がしっかりできる
- 2024年灘中受験の塾内合格率は51%!
※ 授業の無料体験は要資格
資料請求で届きます
浜学園と希学園ならどっちが良い?のまとめ
自宅での保護者のサポートが難しいようなら、断然希学園といえますが、自宅で勉強を見てあげられる、管理してあげられる環境なら浜学園の方がおすすめです。
中堅校から最難関校まで幅広く対応できるし、大規模塾だから2ヶ月に一度の公開学力テストで自分の立ち位置が明確に分かります。
また、遠方から通いたい場合や平日に他の習い事がある場合にも、浜学園なら土曜日コースがあるので、そういったケースでもしっかり中学受験にそなえることができます。
トップクラスの子どもたちの偏差値ではそれほど違いはないと思いますが、全体的にみると希学園の方が偏差値が高めで最難関校に絞った子どもの方が通い安いかと思います。
とはいえ、どちらも関西では中学受験塾の候補として外せない塾。
まずは詳しい資料を見ながら比較検討してみてはいかがでしょうか?