日能研と能開センターはどちらも、それぞれに学校のような雰囲気をもつ中学受験塾。
両塾ともクラス担任制で面倒見の良さには定評があります。
ただし「学校のような雰囲気」といっても塾の雰囲気は違っていて
をイメージしてください。
また、能開センターは兵庫には1校しか出校していないので、兵庫県の中学受験であれば日能研の方が安心感があります。
ここからはさらに詳しく日能研関西と能開センターを比較していきます。
※ ここでは西宮北口校、千里中央校、上本町校、姫路校、烏丸校など、日能研の関西エリアの情報をご紹介しています
※ ここでは能開センターの近畿中学受験の情報をご紹介しています
日能研と能開センター どう違うの?
日能研関西も能開センターも、多々ある中学受験塾の中では、比較的低予算で面倒見の良さが人気。
どちらも中学受験の先にある、子どもたちの未来を見据えた学びを大切にしている点もよく似ています。
だたし
は全く違います
日能研はアットホームで「和気あいあいとした学校」のような雰囲気なのに対し、能開センターは「堅実で真面目な学校」をイメージすると分かりやすいでしょう。
また、日能研は保護者と連携して中学受験に向けて子どもを育てるのに対し、能開センターは基本的には「塾で全て面倒を見ます」というスタイルなんですね。
どちらも自習室は無料開放されていますが、日能研が「自由に使えるから、いつでも来てね」といった感じなら、能開センターは授業前・授業後の自習室時間確保も講師を確保して行うため、拘束時間が長くなる傾向があります。
日能研・能開センター共通点 |
---|
受験の先も考えた学びを大切にしている クラス担任制 中堅校受験生が多い 無料で自習室を開放 自習室に講師・チューターがいる |
日能研 | 能開センター | |
---|---|---|
合格校レベル | 中堅~最難関 | 中堅~難関 |
面倒見 | 良い | 良い |
入塾テスト | やさしめ | 難しめ |
指導学年 | 小3~小6 ※ 灘特進のみ小2~ | 小1~小6 |
雰囲気 | 和気あいあい | 落ち着きがあり真面目 |
費用※ | 43,450円 | 41,250円 |
その他の費用 | 入会金 テキスト代 | 入会金 テキスト代 模試・テスト代 施設等教育関連諸費 |
授業時間※ | 380分/週 | 600分/週 |
塾の指導方針や教室の雰囲気、講師のタイプ、授業時間と費用について、一つずつ比較しながら解説していきますね。
日能研と能開センターを徹底比較
どちらの塾も派手さはなく、堅実なイメージですよね。
そこでどちらが良いか、2つの塾で迷う保護者も多いようです。
タイプは似ていますが、授業の雰囲気や指導方法、支払いが必要な費用、授業時間などは大きく異なります。
塾の雰囲気 どう違う?
日能研関西も能開センターも学校に近い雰囲気。
ただし、塾の雰囲気は日能研の方が明るく温かい雰囲気があります。
能開センターは実直で真面目な雰囲気です。
真面目なタイプの子どもであれば能開センターですが、一般的には日能研の方が子ども受けは良さそうですね。
講師の違い
日能研も能開センターも教科指導の先生とは別にクラス担任がいます。
家庭と子ども、塾の間は担任が務めるんですね。
ただし、
となっているため、日能研の方が、先生と生徒の距離が近く和気あいあいとした学校の雰囲気になっています。
受付に「いつもの先生」がいることで安心できるのが日能研、指導に専念できる環境が用意されているのが能開センター(指導をとにかく充実させてほしいなら能開)といえます。
全体的に、日能研も能開センターも講師の採用や指導という面では、しっかりとしているので心配はありません。
ただし、日能研関西の講師は、教室ごとに「ベテラン・中堅・フレッシュ」とバランスよく配置されているので、教室による講師の偏りがありません。
お子さまと先生との相性もあるので、講師については、実際にそれぞれの希望教室に面談に行ってみる必要があります。
全体的には、日能研も能開センターも講師のレベルに違いはありません。
日能研と能開センターの指導の違い
どちらも基本は復習型の指導。
予習の必要はありません。
ただし、
といった、塾のスタンスの違いはあります。
この違いは大きいですよね。
日能研も能開センターも、無料で自習室を開放してたり、そこでサポートしてくれるチューターや講師が常駐しているものの、日能研では保護者が学習範囲を用意して自習室に向かわせる必要があります。
能開センターは自習室での勉強まで、細かく講師のサポートが入ります。
家庭でのサポートの度合いが違ってきますが、能開センターは必然的に塾での滞在時間が長くなるため、「保護者のサポートの程度と子どもタイプ」が選び方のポイントになりそうです。
授業時間の違い
日能研も能開センターも、指導としては年齢(学年)に合った指導からスタートして、5・6年生で受験体制を整えるスタイル。
日能研ではステージ制といっていますね。
どちらの塾も基幹講座では低学年では、まずは勉強に取り組む姿勢からのスタート。
段階的に本格的な中学受験体制に整えていきます。
日能研 | 能開センター | |
---|---|---|
小3 | 140分 | 140分 |
小4 | 280分 | 390分 |
小5 | 380分 | 600分 |
小6 | 600分 | 630分 |
4年生以降は、日能研の授業時間がかなり短くなっています。
これは日能研は授業時間内に復習テストをしないからなんですね。
能開センターだけではなく、浜学園や希学園、馬渕教室など関西の大手中学受験塾が授業の前半に、前週の復習テストと丸付けをするのに対し、日能研関西は授業時間とは別に復習テスト(学習力育成テスト)を実施します。
そのため、一見授業時間が極端に短く見えますが、実質的な授業時間はそれほど違いはありません。
日能研は「復習テストを授業時間内に実施しない」という点は知っておくべきポイントですね。
日能研と能開センター 費用の違い
日能研(関西)と能開センター(近畿中学受験)では必要な費用が大きく異なります。
日能研 | 能開センター | |
---|---|---|
小3 | 15,400円/月 | 13,860円/月 |
小4 | 33,000円/月 | 29,370円/月 |
小5 | 43,450円/月 | 41,250円/月 |
小6 | 55,050円/月 | 49,830円/月 |
日能研 | 能開センター | |
---|---|---|
小3 | 8,800円 | 13,420円 |
小4 | 23,034円 | 37,180円 |
小5 | 40,205円 | 54,175円 |
小6 | 42,845円 | 72,930円 |
能開センター5・6年は継続性の場合若干安くなります
テキスト代(半期分)は日能研の方が費用負担が少ないものの、月謝は能開センターの方がグッと安いですよね。
ただし!
日能研(関西)の授業料には、テスト代(学習力育成テスト・公開模試)が含まれます。
また、毎月の費用は授業料のみ。
能開センターの場合は、テスト代(到達度判定テスト・公開模試:各年5または6回)は月額料金に含まれず、施設等教育関連諸費が必要になります(毎月)。
また、日能研関西は夏期講習期間である8月は授業料が請求されないため、年間の実質授業料は「月額料金×11ヶ月分」。
能開センターは12ヶ月分になります。
例えば5年生の年間負担額で比較すると↓
日能研 | 能開センター | |
---|---|---|
入会金 | 22,000円 | 22,000円 |
授業料 | 477,950/年間 (43,450円×11ヶ月) | 495,000円 (41,250円×12ヶ月) |
テキスト代 | 80,410円 (40,205円×2) | 108,350円 (54,175円×2) |
テスト・模試費用 | なし | 59,400円 (4,950円×12回) |
その他の費用 | なし | 47,520円 (3,960円×12ヶ月) |
合計 | 580,360円 | 732,270円 |
能開センター5・6年は継続性の場合若干安くなります
テキスト代は前期・後期で変わることもあるので、目安にはなりますが、
5年生1年間(5年から入会)の費用は
日能研関西が約58万円
能開センターが約73万円
と、結果的には能開センターの方がずっと費用負担が大きくなります。
このほか、期間講習(春季・夏期・冬季)や特別(特訓)講座などもあるので、場合によってはさらに費用負担が必要です。
授業料以外の費用の有無は大きなポイントになりそうですね。
日能研関西の特徴とおすすめタイプ
だから!
能開センターの特徴とおすすめタイプ
だから!
「日能研と能開センター 関西ならどっち」まとめ
日能研(関西)も能開センターも、担任制で学校のように塾がしっかり管理してくれる塾。
さらに、中学受験のその先にある子供たちの将来を見据えた学びを大切にしているというのも共通します。
ただし、
という違いがあるので、塾選びの参考にしてくださいね。
どちらの塾も指導には定評があり、実績もありますが、
- 子どもの性格
- 志望校
- 家庭でのサポート
- 費用
によって、選び分けが必要です。
まずは希望の教室の詳しい資料を取り寄せたり、実際に体験してみることをお勧めします。